今日はホースランドパークで繋養している馬の装蹄の日でした。
人が靴を履くように、馬は蹄鉄というものを蹄(ひづめ)に装着しています。蹄とは人でいう爪にあたる部分で毎日伸びています。その伸びた部分を削り、新しい蹄鉄を装着させることを装蹄といいます。
またその装蹄を行う技術者のことを装蹄師と呼びます。
ホースランドパークでは、岐阜県の吉田装蹄所の佐藤装蹄師に、この装蹄という作業をお願いしています。
蹄鉄は1頭1頭オーダーメイドで作っていきます。
まずは蹄の伸びた部分を適度な長さになるよう切り取ります。これを削蹄(さくてい)といいます。
次に熱した鉄を金槌で打って、その馬の蹄の形に合うように調整します。
焼き付けといって、蹄鉄の密着性を高めるため、熱した蹄鉄を蹄に押し当てます。
調整した蹄鉄は、蹄の裏に専用の釘を打って固定します。
もちろん爪の部分ですから痛みはありません。
最後に蹄から飛び出た釘の先端を切り取り、蹄に軽くヤスリをかけます。
これで新しい蹄鉄に履き替え完了です。
この装蹄は約1カ月に1回のペースで行います。
蹄を削ることによって馬の四肢のバランスを整え、蹄鉄を装着することで地面との摩擦による蹄の消耗を抑えることができます。
装蹄とは、馬とは切り離せない大切な作業なのです。